痛くない撃ち合いを探している人へ。5つの選択肢を比較した
この記事の要点
- 痛みを避けたい人の選択肢は主に5つ。低威力エアガン、ナーフ(スポンジ弾)、水鉄砲、赤外線、VRである。
- 完全に痛みがないのは赤外線とVRの2つ。他は「弱い」であって「ない」ではない。
- 屋内で一年中できるのは赤外線とVR。水鉄砲は夏限定、ナーフは弾の回収作業が必要になる。
- 当たった判定を機械が自動で行うのは赤外線とVRのみ。自己申告が不要なので、勝敗をめぐる揉め事が起きにくい。
- 赤外線にも弱点はある。常設施設が少なく、命中の物理的な手応えがない。

「痛いのは無理、でも撃ち合いはやってみたい」
この2つは両立します。弾を飛ばさない方式や、当たっても痛くない素材を使う方式が、すでにいくつも実用化されているからです。
私たちは赤外線を使った撃ち合い「#ピカタグ」を運営しています。当然そちらに寄った見方にはなりますが、この記事ではできるだけ公平に、5つの選択肢をそれぞれの得意・不得意ごと並べます。自社の弱点も書きます。
なお、そもそもBB弾の痛みがどの程度なのかについてはサバゲーは実際どれくらい痛いのか、数字で整理したで法令の数値から整理しています。
5つの選択肢
痛みを避ける方法は、大きく2つに分かれます。弾を軽くする(低威力エアガン・ナーフ・水鉄砲)か、そもそも弾を飛ばさない(赤外線・VR)か。順に見ていきます。
1. 低威力エアガンを使う
BB弾は出ますが、威力を大きく下げたものを使う方式です。18歳未満向けのエアガンは0.135ジュール以下と定められており(STGA)、これは法定上限0.989ジュールの約7分の1にあたります。
BravePoint台場店は、この威力について「0距離で素肌に撃たれても大人のデコピンくらい」と説明しています。
痛みは大きく減りますが、ゼロではありません。ゴーグルは引き続き必須です。BB弾そのものは飛ぶので、目の保護の必要性は変わりません。
2. ナーフ(スポンジ弾)
先端がやわらかいスポンジの弾を撃ち合う方式です。市販の玩具として広く流通していて、機材のハードルがいちばん低い選択肢です。
当たってもほとんど痛みはありません。一方で、撃った弾が会場に散らばるため、試合ごとに拾い集める作業が発生します。参加人数が増えるほど、この回収時間が運営の負担になります。屋内でできるのは利点です。
3. 水鉄砲(ウォーターサバゲー)
水を当て合う方式です。当たっても痛くなく、暑い時期の企画としては圧倒的に強い選択肢です。夏祭りや地域イベントで定着してきました。
制約は季節と場所です。濡れるので着替えが必要になり、実施できる時期が事実上6月から9月に限られます。会場も、濡れてよい場所を選ぶ必要があります。
4. 赤外線(レーザータグ)
赤外線を発射するブラスターで、相手の受光部に光を当てる方式です。テレビのリモコンと同じ赤外線を飛ばしているだけなので、物理的に何も飛びません。
痛みは原理的にありません。防具も不要で、屋内でも屋外でもでき、季節を選びません。当たった判定は機械が行うため、自己申告が不要です。
弱点もあります。専用の機材が必要なので、思い立ってすぐ自分たちだけで始められる遊びではありません。常設の施設も全国的にまだ少なく、多くはイベント出店型です。そして、弾が当たる物理的な手応えはありません。「当たった感触」自体を楽しみたい人には物足りない可能性があります。
5. VR
ヘッドセットを装着して仮想空間で撃ち合う方式です。痛みはなく、天候にも左右されません。
一方で、身体を大きく動かす遊びにはなりにくく、機材の都合上、同時に参加できる人数も限られます。参加者の年齢によっては、ヘッドセットの装着そのものが負担になることもあります。
一覧で比べる
| 観点 | 低威力エアガン | ナーフ | 水鉄砲 | 赤外線 | VR |
|---|---|---|---|---|---|
| 痛み | 弱いがある | ほぼない | ない | ない | ない |
| ゴーグル | 必須 | 推奨 | 推奨 | 不要 | ー |
| 屋内 | 施設による | できる | 難しい | できる | できる |
| 季節 | 通年 | 通年 | 夏のみ | 通年 | 通年 |
| 当たり判定 | 自己申告 | 自己申告 | 見た目で判定 | 機械が自動 | 機械が自動 |
| 試合後の片付け | 弾の回収 | 弾の回収 | 着替え | ほぼ不要 | ほぼ不要 |
| 手軽さ | 施設が必要 | 買えばできる | 買えばできる | 機材が必要 | 機材が必要 |
見落とされがちな違い:「当たったのに認めない」問題
自己申告制の競技では、当たったかどうかを本人が申告します。ここは、勝ちたい気持ちが強いほど揉めやすい部分です。子ども同士だと「今の当たってた」「当たってない」の言い合いになり、大人が仲裁に入ることになります。
赤外線は、光が受光部に届いた瞬間に機械が反応します。誰かが判定する必要がないので、この揉め事が構造的に起きません。痛みの有無ばかりが注目されますが、実際に運営していて効いていると感じるのはこちらです。
もうひとつの軸:その日で終わるか、続きがあるか
比較記事ではあまり触れられませんが、選択肢によって「一度きりの体験」で終わるか、「次がある」かが変わります。
機械が判定するということは、記録が残せるということでもあります。#ピカタグでは試合の結果が個人の戦績として蓄積され、参加を重ねるとランクや実績が動きます。次に参加する理由が、その日の楽しさとは別に残る仕組みです。
これは赤外線方式だから必ずそうなるという話ではなく、記録を残す設計にしているかどうかの違いです。ただ、自己申告制の競技で同じことをやろうとすると、判定の正確さの担保から考える必要が出てきます。
実際どうだったか
私たちが2026年7月に開催した体験会には20名が参加しました。アンケートに回答した13名(いずれも20歳以上)の全員が、「怖い・痛い・物騒といった印象はなかった」と答えています。
盛り上がった瞬間として挙がったのは、撃ち合いそのものより「戦術がハマった時」「作戦会議」でした。痛みへの警戒が要らないぶん、考えることに集中できるという面はありそうです。
体格や運動神経の差が出にくいので、大人と小学生が同じ試合で対等に撃ち合う場面も普通に起きます。この構造については親子が「対等に」本気で勝負できる遊びは、意外と少ないに詳しく書いています。
選び方のまとめ
- とにかく手軽に始めたい → ナーフ
- 夏のイベントで大人数を盛り上げたい → 水鉄砲
- 装備や銃そのものが好き → 低威力エアガン
- 痛みゼロで、判定で揉めず、季節を選ばず遊びたい → 赤外線
- 屋内で少人数、天候に一切左右されたくない → VR
痛みが理由で撃ち合いを諦めていたなら、選択肢は思っているより多いはずです。#ピカタグの遊び方は体験レポートで紹介しています。開催情報は記事下のLINEからご確認いただけます。
※ 各方式の特徴は2026年8月時点の一般的な運用に基づく整理です。施設や主催者によって条件は異なります。