ウォーターサバゲーの開催手順。2か月前から当日までの全工程
この記事の要点
- 会場が公園の場合、占用の許可申請は遅くとも1か月前が目安。自治体によっては申請から10営業日程度かかる。
- 必要な広さの目安は、参加20名前後で18m×12m程度。水鉄砲の射程が5〜10mなので、広すぎるとかえって撃ち合いにならない。
- 障害物(エアバンカー)の設営は1個あたり1〜2分。9個で約15分、17個で約30分。固定まで含めて2〜3名で1時間を見ておくと余裕がある。
- 参加者20人以上の行事にはレクリエーション保険がある。最低保険料は1契約1,000円から(2026年8月時点・損保ジャパン)。
- 機材費の目安は9個で78,000円、17個で138,000円(いずれも税込・往復送料込み)。会場費・保険・人件費・告知費は別途必要。

この記事について
夏のイベントで水鉄砲の対戦企画をやりたい、でも何から手をつければいいか分からない。そういう方向けの手順書です。
私たちは対戦型イベントの運営と、障害物(エアバンカー)の全国レンタルをしています。企画書の書き方ではなく、実際に手を動かす順番と、そのときに必要な数字を並べました。日程が決まっていない段階から読めます。
全体の流れ
準備期間は2か月みておけば十分です。いちばん後ろに倒せないのは会場の許可申請で、ここだけは自治体の都合で日数が決まります。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 2か月前 | 会場の候補を決める/広さと水道・電源を確認する |
| 1か月前 | 会場の許可申請/機材の予約/保険の検討 |
| 3週間前 | 告知開始/参加者への案内文を配る |
| 1週間前 | 人員の役割分担/雨天時の判断基準を決めておく |
| 2日前 | 機材の到着・中身の確認 |
| 当日 | 設営 → 受付 → 説明 → 試合 → 撤去 |
2か月前:会場を決める
最初に決めるのは会場です。参加人数から必要な広さを出し、濡れてよい場所か、水道が近いかを確認します。ここが決まらないと、許可申請も機材の個数も決められません。
必要な広さ
参加人数から逆算します。目安はこうです。
| 同時に競技する人数 | 必要な広さの目安 | 障害物の数 |
|---|---|---|
| 10名前後 | 12m × 10m 程度 | 6個 |
| 20名前後 | 18m × 12m 程度 | 9個 |
| 40名前後 | 24m × 16m 程度 | 17個 |
意外に思われますが、広すぎるとかえって盛り上がりません。水鉄砲が届く距離は5〜10mほどしかないので、広い場所に少ない障害物を置くと、参加者はただ歩き回るだけになり、撃ち合いが起きにくくなります。
学校のグラウンドの一角、公園の芝生広場、駐車場の一区画。このくらいの規模でちょうど成立します。
場所の条件
濡れてよい場所であることが大前提です。そのうえで、水道が近いこと(水鉄砲の補給に使います)を確認してください。ウォーターサバゲー公式サイトも、10m×10m以上のスペースと水道・電源を条件として挙げ、ケガ防止の観点から芝生や砂地を推奨しています。
アスファルトでも実施できますが、転んだときの擦り傷のリスクが上がります。参加者に小学生が多い場合は、芝生を優先して探すことをおすすめします。
交代制なら、もっと多く受け入れられる
同時に競技できる人数と、1日に体験できる人数は別です。1試合を短く区切って交代制にすれば、9個の構成でも1日100名以上に参加していただけます。
参考までに、私たちが2026年7月に和歌山港まつりに出展したときは、約4時間で約80名に体験していただきました。1回あたり約1分の短い挑戦形式にしたためで、ピーク時には10分以上並ぶ列ができています。回転をどう設計するかで、集客の見え方はかなり変わります。
1か月前:許可・機材・保険
この時期にやることは3つです。会場の許可申請、機材の予約、保険の検討。許可申請だけは自治体の処理日数が読めないため、最優先で動かします。
公園を使う場合の許可
都市公園は誰でも自由に使えるのが原則ですが、イベントで一部を独占して使う場合は許可が必要です。
どれくらい前に動けばよいかは、自治体によってかなり違います。千葉県は、新規の許可には申請の翌日から起算して10営業日程度かかるとしたうえで、10日以上にわたる行為や占用、利用料の減免申請を伴う場合は関係機関との協議が必要なため、遅くとも1か月前までに申請するよう案内しています。
より早い提出を求める自治体もあります。熊本市の『都市公園 イベント利用等の手引き』は、許可申請書を原則として実施日の3か月前から2週間前までに提出するよう求めています。大規模なイベントで関係機関との協議や出店者の募集が必要な場合は、3か月以上前からの申請も可能としています。
自治体ごとの差が大きいところなので、会場が決まったら真っ先に確認する項目だと考えてください。
手続きは自治体ごとに違います。会場が決まった時点で、管理している部署に一度電話しておくと、その後が早くなります。
なお、道路を使う場合の警察への使用許可、火気を扱う場合の消防への届出、飲食を提供する場合の保健所の手続きは、この記事では扱っていません。該当する場合は個別に確認してください。
機材の手配
障害物は購入もできますが、年に1〜2回の開催ならレンタルのほうが安く済みます。保管場所も要りません。
私たちがお貸ししている構成と価格は次のとおりです(税込・往復送料込み、2026年8月時点)。
| プラン | 障害物の数 | 想定人数 | 価格 |
|---|---|---|---|
| MINI | 6個 | 10名前後 | 58,000円 |
| STANDARD | 9個 | 20名前後 | 78,000円 |
| MAX | 17個 | 40名前後 | 138,000円 |
同種のサービスで公開されている相場は、17個で180,000円、9個で90,000円程度です(2026年8月時点・自社調べ。各社が公開している金額で、送料や対応エリアの条件は各社で異なります)。詳しい同梱物やレンタルの条件はエアバンカーレンタルのページにまとめています。
水鉄砲とゴーグルは、参加される方の持ち物にしている主催者が多いです。そのほうが総額を抑えられますし、使い慣れたものを持ってくる方が満足度も高くなります。
保険を検討する
参加者20人以上の行事であれば、レクリエーション保険が使えます。町内会のお祭りや社内行事の規模を想定した保険で、団体で加入すれば参加者全員が補償の対象になります。1契約あたりの最低保険料は1,000円からです(損保ジャパン、2026年8月時点)。
主催者側の責任に備えるものとしては、別途イベント賠償責任保険があります。
保険料は行事の危険度・参加人数・補償額で変わるため、実際の金額は見積もりを取ってください。加入は主催者ご自身で手続きしていただく必要があります。
3週間前:告知と、事前の案内
告知と、参加者への事前案内は別物です。前者は人を集めるため、後者は当日の「聞いていなかった」をなくすためのもので、どちらも欠かせません。
告知は「当日の行列」に直結する
SNSでの事前告知は、当日の集客にはっきり効きます。港まつりのときは、事前に公開した告知動画が8万回以上再生され、当日「インスタグラムで見ました」と声をかけられる場面が一日を通して何度もありました。
告知の内容で効いたのは、企画の説明ではなく「その日、そこで何が起きるのか」を予告する形にしたことです。詳しくは開催レポートに書いています。
参加者への案内で、当日の「聞いていなかった」が消える
事前に配る案内文には、最低限これを入れてください。
- 濡れること、着替えが必要なこと
- 服装の指定(濡れて重くならないもの、白い服は避ける)
- 靴(サンダル不可、濡れてよい運動靴)
- タオル・着替えを入れる袋
- 集合時間と、雨天時の連絡方法
ここが抜けていると、当日いちばんクレームになります。
1週間前:人員と、雨天の判断基準
直前になって決めると迷うのが、誰が何をやるかと、雨が降ったらどうするかです。この2つは1週間前までに紙にしておきます。
何人必要か
会場の規模によりますが、20名規模で実施する場合、私たちの運営経験では次の役割が必要になります。
| 役割 | 人数 | 仕事 |
|---|---|---|
| 受付 | 1〜2名 | 名簿確認、同意書の回収 |
| ルール説明 | 1名 | 開始前の説明、質問対応 |
| 審判・進行 | 1〜2名 | 試合の開始と終了、安全確認 |
| 全体管理 | 1名 | 時間管理、トラブル対応 |
最低4名、できれば5名。設営だけなら2〜3名で1時間ほどです。
これは当社の実施経験に基づく目安で、業界の標準値ではありません。参加者の年齢層や会場の形によって変わります。
雨天の判断は、基準を先に決めておく
当日の朝に迷わないよう、判断の基準と時刻を先に決めておきます。自治体の運用例では、大雨警報・暴風警報のいずれか、津波注意報・警報のいずれか、震度4以上の地震が観測された場合に中止、判断時刻は午前開催なら午前8時、午後開催なら正午としています(田辺市)。
そのまま流用できる基準です。参加者への案内文に「中止の場合は当日8時にこちらで告知します」と書いておけば、朝の問い合わせ電話がなくなります。
なお、屋外でいちばん注意が必要なのは雨より風です。空気で膨らませる障害物は風の影響を受けるため、風速7m/sを目安に実施の可否を判断してください。
当日:時間割の例
20名規模、2時間で組む場合の例です。
| 時刻 | 内容 |
|---|---|
| −60分 | 設営開始(膨らませる・固定する) |
| −20分 | 受付開始 |
| 0分 | ルール説明(10分) |
| 10分 | 練習(10分) |
| 20分 | 第1試合〜(1試合の長さは主催者が設定。間に給水と作戦タイムを挟む) |
| 90分 | 表彰・記念撮影 |
| 100分 | 撤去開始(空気を抜くだけ。設営より短い) |
練習の時間を必ず入れてください。 いきなり本番に入ると、ルールを理解できていない参加者が最初の1試合をまるごと損します。10分の練習があるだけで、2試合目以降の熱量がまったく変わります。
もうひとつ、試合と試合の間に作戦タイムを入れることをおすすめします。私たちが法人向けのプログラムで確認していることですが、作戦なしの1試合目と、役割を決めた2試合目とでは、同じメンバーでも動きがはっきり変わります。参加者が一番盛り上がるのも、実は撃ち合いそのものより、この作戦会議の時間だったりします。
予算の組み方
20名規模で1日開催する場合の、内訳の考え方です。
| 項目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 障害物レンタル | 78,000円 | 9個・往復送料込み |
| 会場費 | 0〜数万円 | 公共施設なら安い。公園は占用料が必要な場合あり |
| 保険 | 1,000円〜 | 参加人数・補償額による |
| 水鉄砲・ゴーグル | 0円 | 参加者の持ち物にする場合 |
| 人件費 | 実施体制による | スタッフを外注するかどうか |
| 告知費 | 0円〜 | SNSのみなら0円 |
機材を借りて、会場を公共施設で押さえ、告知をSNSでやる。この形なら10万円前後で1日のイベントが成立します。水鉄砲とゴーグルまで揃える場合は、その分を加算してください。
準備で失敗しやすいところ
最後に、実際にやってみて分かったことを3つ書きます。
通信に頼りきる設計は危ない。 港まつりでは、会場に人が密集した結果、携帯電話の回線が動かなくなりました。受付をオンラインだけに頼っていたため、その場で登録できない時間帯が発生しています。紙の名簿を予備で用意しておくだけで防げます。
片付けの時間を過小評価しない。 撤去そのものは空気を抜くだけで早いのですが、忘れ物の対応、参加者の見送り、会場の原状確認まで含めると、想定の倍かかります。
「広い会場が取れた」は、実は喜べません。前述のとおり、広すぎると撃ち合いが起きにくくなります。会場が広い場合は、使う範囲をロープやコーンで区切ってください。
相談したい方へ
会場の寸法と参加人数をお送りいただければ、どこに何を置くかの配置図をお作りします。既製のテンプレートではなく、その会場に合わせた1枚です。当日の進行表・ルール掲示・安全チェックリスト・参加者への案内文のひな形も、機材と一緒にお送りしています。
機材は全国に発送しています。プランと条件の詳細はエアバンカーレンタルのページをご覧ください。ご相談はこの記事の下のフォームからどうぞ。
※ 法令・保険・自治体の運用に関する記述は、2026年8月時点で各出典が公開している情報です。実際の手続きは会場のある自治体・保険会社に必ずご確認ください。価格は2026年8月時点の税込表示です。
※ この記事のイメージ画像の一部はAIで生成しています。会場・参加者の写真はすべて実際に撮影したものです。
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